マリア・ジョアン・ピリスのリサイタルを聴いて来ました☆
1996年来日の際にお会いして以来、ピアノ、音楽、生き方、全てが私の憧れであり目標でした。
変わらぬピリスさんのピアノに感激。。。
今日のプログラムは、前半の曲間に拍手をしないように…と、アナウンスがありました。
「違う作曲家の作品なのに??」
ヒナステラから浄化されるように続いたスカルラッティ。
(その後、ステージ上の後方でお水を飲んで)
続くシューベルトも、とても自然に、流れるように始まり…
涙。。。
「こう言うことか…。」
後半(拍手ありで)、シューベルトの即興曲、チェロとのアルペジョーネソナタ、ベートーヴェンソナタ31番と続く。
ベートーヴェンは後期の作品なので、シューベルトに似ていたり…
3楽章(嘆きの歌)では、前半のスカルラッティを思い出す共通性に気づき、驚愕→驚嘆→感嘆。
「こう言うことか…。」
プログラムを構成する時、全体の流れ、調性(今日のプログラムはイ長調、イ短調、変イ長調)色、作曲家、時代、光と陰…等、色々と考えて作るのですが、
拍手によって、こんなにも分断されていたとは…
目からウロコ。
アーティストとして、「私を見て〜!聴いて〜!」と自己表現する次元を超え、
大きな拍手の渦を、悦びと感じる次元を超え、
その先にある「対話」をしている姿でした。
エンターテイメントとは違う、芸術です。
んで、芸術って何よ〜。
mie matsuoka♪